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2012年8月 1日 (水)

ラジオ関西60年 各出演者の話題要点と解説・感想 第24週(4) 宗国博一さん

ラジオ関西60年 各出演者の話題要点と解説・感想
第24週(4) 宗国博一さん 2012年3月15日(木)
お話の要点
1957年(昭和32)年 入社
この年の採用は男子3、女子2の5名。話にでていた同期の人は「あえばさちこ」さんぐらいです。
今回の宗国さんのお話で、明らかになったことは、関西テレビ設立で多くの人が異動したことに加え、よみうりTV開局でも(引き抜き的な)アナウンサーの移動が起こったため、宗国さんは、新人なのに古株のような存在となったことを話されていました。
宗国さんは5年間在籍され、(昭和37年ごろに)故郷四国の西日本放送に移られます。
ラジオ関西在籍中はプロ野球の実況中継などを担当されますが、お話にあったのはパリーグの中継の話ではなく、セリーグの巨人阪神戦。
甲子園球場に当時からラジオ関西のマイクが入り、東京へはラジオ関東へネットしていたと証言されています。
当時の解説陣は青田昇さんや、横沢三郎さんということですから、第1回に登場された大中アナウンサーの証言と一致します。
当時は阪神戦といえども大阪局はそれほど中継をしておらず、ラジオ関西はプロ野球中継の老舗であったということです。
よく考えると、プロ野球中継は長い時間放送しなければならず、当時はテレビの地位とラジオの地位が反対だったということ。すなわちラジオの看板番組はプロ野球ではなく娯楽番組だったということ。
(アナウンサーのリクエスト曲・選曲)
2012年3月15日(木)ここに幸あり/大津美子
解説と感想
S32は、S33年の奥田博之・斉藤ヒデオ・松島武雄さんなどの大量採用の前年度であるため、関西TV設立によるアナウンサー大移動があった年であるため、現在から見ると空白に見える時期でした。
ラジオ神戸・ラジオ関西は当時から、試合最終までの完全中継を売り物にしていましたが、これは大阪局が大企業スポンサーがつく娯楽番組という箱番組が中心でラジオ関西のような思い切った編成ができなかったためでしょう。
甲子園からの試合を完全中継というのはサンテレビボックス席のお家芸みたいに思われていますが、そのサンテレビ中継陣は元ラジオ関西放送第1課が移籍した(サンテレビ1期生になった松島武雄アナウンサーの番組証言)からあきらかなように当時のラジオ関西のプロ野球中継の環境が、後のサンテレビの事情と、大阪局の番組ネットワーク事情とよく似たものということに気づきます。

もっともラジオはゴールデンタイムを娯楽番組からラジオネットによるプロ野球中継に移り、関西はプロ野球球団が多いのにもかかわらず、阪神戦中心になります。したがってラジオ関西はパレーグ比率が高まることになり独自の野球放送ネットを構築しようとする動きを見せましたが、NRNやJRNができ、その年を境に、ラジオ関西はプロ野球中継を撤退し、1年中電話リクエストを1週間全部午後7時から放送する(7-7電話リクエスト)という方針に転換します。
さらにその7-7電話リクエストもFM大阪開局の昭和45年5月に「ナマナマ大放送」という娯楽番組。ちょうどラジオ大阪の深夜のバチョンのような番組を野球放送時間帯に行うという動きを見せることになります。

その娯楽番組路線も、かって昭和30年代のプロ野球中継でネットを組んでいたラジオ関東(現在のRFラジオ日本)と巨人戦中継で手を組みます。大阪局が阪神戦のみを放送する中RFラジオ日本と組むのは相当な勇気がいったのでしょう。しかしラジオ関東はNRNができるまではプロ野球のネット局だったという事実に気づきます。おそらくそのときの縁というのはあったのでしょうね。ただし、この野球中継のおかげでラジオ関西はNRNを事実上の除名になります。

見事なまでの、自らの不利な立場を利用し、他局の逆を行くという手でさらに、最先端な手法を取り入れていることがわかります

この「アナウンサーでつづるラジオ関西60年」は、かって2012年3月までラジオ関西で放送されたものです。
このブログでも、毎週月曜日分の登場者を紹介して応援していましたが もう少し整理したものが欲しいという声が多くなりました
ここに紹介するものは膨大な情報量のうち要約の一部に過ぎませんが、どのような内容であったかというメールが多く参考にしていただくものです
つまり、あらすじ的に表現するものです。したがって発言者にとって大切なことが抜けているということも十分に考えられます
したがって綿密な検証が必要なののはオリジナルをお聞きになってください

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