キャンディーズで蘇る1970年代の記憶と混乱・・微笑みがえしは同棲解消の歌?
今年に入って、宝くじのCMにキャンディーズに扮した森三中が出たと思えば
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1357856008
田中好子さんが、4月21日におなくなりになったこともあり、ラジオでも往年のキャンディーズの曲が多くかかったり
テレビでも、ドリフの「8時だよ全員集合」に登場した若き日のキャンディーズの映像が流されていた。
この時代のアイドルはドリフターズの番組でも、いろいろなことをやらされていた時代だなあと思いました。
私の世代にとっては田中好子さんは人気アイドルであり、ご冥福をお祈りしたいと思います。
そこで、改めて「微笑みがえし」の歌詞を何度も聴いてしまったのですが
この曲は、キャンディーズにとって最初で最後のオリコン1位獲得曲でシングルレコード80万枚突破という最大のヒット曲、解散時の曲で、それも解散コンサートが4月
お別れの曲として、この4月の時期ということでそれなりに思い出のある曲である。
キャンディーズは1973年から1978年という高度成長期から安定成長期に入るオイルショック(1973年)以後の時代で、円相場は250円ぐらいの時期であった。
自動車や電子機器産業は強く、不況であったとしても仕事は多くあり着実な成長の時代だったように思う。
ぼやき漫才の人生幸朗師匠ではないが、「微笑みがえし」の歌詞にはキャンディーズのシングル曲のタイトルを連想するようなものを無理やりくっつけた感があり今から思うと疑問なものが多いと感じた。
たとえば、「お引越しのお祝い返し」新築やマンション購入ならともかく普通は餞別というのでは?と思ったのですがこれは、どうもあり得るみたいなのでいいとして
「お引越しのお祝い返しが済まないうちに・・」これは畳の色が変色していた「畳の色がそこだけ若いわ」というのと矛盾するように・・いったいどれだけ住んでいたんだろう。
「お引越しのお祝い返しは微笑みにして届けます」・・??良く考えると想像がつかない。
いづれにしても「お引越しのお祝い返しは別々ね」とあるので、まさか明るく離婚ということはないので、この時代の流行である「同棲」を想像してしまいます。1970年代後半ですからね。
「いつまでたっても年下の人」???年齢が追い越せないのは当然ではというつまらないぼやきで、どのような人が作詞しているのか興味があり調べてみたら
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35866
http://www.youtube.com/watch?v=SbWVGuNkVns
作詞は 阿木燿子さん
宇崎竜堂さんの奥さんみたいですね。
ここで、私の記憶にある 歌謡曲「同棲時代」大信田礼子さんの1973年の曲を思わず連想してしまいました。
http://www.youtube.com/watch?v=IGCOrHt04nw&feature=player_embedded#at=119
この曲の中にある 特徴のあるナレータの女性
「愛はいつもいくつかの過ちに満たされている」
ラジオ関西の「歌声は風にのって」あたりで当時良く聴き、レコードも求めた。このナレータの女性の名前と同一人物かなと直感的に感じた。
しかし、このナレータは、調べてみると「阿井喬子」さんだった。非常に良く発音が似ている。
調べてみると この方は日本テレビの女子アナ。日本最初の民放女子アナだそうです。
たしかに日本テレビが民放最初のテレビですので開局の1953年におられても
1973年は、20年後ですので不思議ではありません。
http://www.ntv.co.jp/info/history/table50.html
なお、同棲時代という音楽は、昭和の絵師といわれた上村一夫先生の劇画漫画から映画化もされたもの。こちらも1970年代を代表する作品。
私も、この作品は 単なるラブストーリーか、成人漫画の漫画アクション連載なのでHなものと思ったのですが、歌詞が非常にシビアなものですから当時非常に興味を持ちました。
私は 散髪屋さんに置かれていた単行本を見て驚きました。
時代背景もあるのですが、この時代は今より全体的に相当貧しく、
この漫画の中でも貧困や妊娠・中絶・発狂・入院・別離・中絶による不妊という想像に絶する不幸な結末に向かっていたように思います。
この物語で今日子という女性が精神を病んでしまい、病院かリハビリ施設かでの暮らしも描かれているのですが悲惨そのものでした。
この漫画を見てから、曲を聴くと見えていなかったものも見えてきたような思いがしました。
なお、上村一夫先生は、作詞家の阿久悠先生と広告代理店時代からの友人と知られています。
阿久悠先生は、兵庫県出身 旧KISS-FMの株主でもあり初代会長ですね
これについて非常に面白いWEBを見つけました
上村一夫と「同棲時代」
http://www13.ocn.ne.jp/~cinquant/20030524.html
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コメント
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はじめまして
非常に参考になる話でした
私も昔聞いた時は感じませんでしたが、私も歌詞を考えていたところでした
ありがとうございます
投稿: 70年代大好き | 2011年4月29日 (金) 17時34分
70年代大好きさん
はじめまして コメントありがとうございました
世の中が豊かになり、その後のバブル経済を経て
現在では、テレビや携帯電話も個人(それも所得の無い若年層・学生生徒層にまで)が当たり前となりました。ラジオも一家の中心から子供部屋・個人層のメデイアだったものが、今やFMラジオでさえ斜陽産業という人も多くなりました。どうぞこれからもよろしくお願いします。(ご返事が遅れ申し訳ありません)
投稿: 西川敏弘 | 2011年5月 3日 (火) 21時24分