ラジオ放送とコールサイン
ラジオ関西のコールサインはJOCR
元々ラジオ神戸(神戸放送)に割り当てられたコールサイン
周波数は開局当初1490kC(KHz)から560kC(kHz)から558kHz
周波数のkCはキロサイクル、kHzはキロヘルツ 単位Cは古い周波数の表現方法であるが、元々中波帯のダイヤルが右端から左端への移行があったが、560KHzの周波数が確保できたことにより
中波のうち、もっとも長波に近い伸びの良い電波の周波数で、国内では他の放送局には免許されない単独の電波を使用でき、当初1kWの電力が3kW、10kW、20kWと増力が認められ現在に至っている。
送信所も当初須磨にあったものが淡路島の岩屋に移転、そして明石海峡大橋ができることにより、現在の淡路島東浦町に移転など変化があった。愛称もラジオ神戸からラジオ関西、一時期はAMKOBEを名乗ったが再びラジオ関西となっているように周波数、電力、送信所の位置、放送局の愛称さえ変化している。
そのラジオ関西で唯一かわらないものがある。それはコールサインJOCRである。
ただし、但馬局JOCEが生まれてからJOCRというコールサインそのものもあまり使われる機会は減ったように思う。
但馬局に別コールサインが与えられているのは「別放送が可能」という意味であり単純な中継局ではないということである。
もともとAMラジオ局は放送局の名前をいうだけでなくコールサインを放送することが多かったが現在は少なくなった。
開局したときは神戸放送だったものが社名変更によりコールサインも継続された。したがって同じ会社であるということは明らかである。
このあいだ、古いカセットテープを整理しているとラジオ関西の古い録音も懐かしく感じ取れた。コールサイン入りのジングルでお気に入りのものがあった。
放送局という会社に放送免許が与えられるのだが、その会社が継続されている限りそのコールサインは続く。
そしてその放送局という企業が違う会社になったとすればコールサインが変わるのかというとそうでもないようだ。
TBSなどではラジオ・テレビが同一企業だったがラジオを10年前に別会社(子会社)にしてコールサインはテレビの方を変更した。
JOKR-TVはJORX-TVに変更、TBSラジオの免許人が(株)東京放送から子会社の(株)ティ・ビー・エス・ラジオ・アンド・コミュニケーションズに免許承継
ラジオのコールサインはJOKRで変更はなかった。
昨年のKISS-FM KOBEの倒産では、新会社兵庫エフエム放送に免許継承されたがコールサインの変更はなかった。
ただしKISS FMという愛称は新会社でも使うという。
無事うまく移行するのかと思っていたらまた、昨年のトラブルが続いているようだ。
神戸新聞記事 FM局キッス社前社長ら、現社長を提訴 2011/01/13
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003736130.shtml
神戸新聞は購読しているのですが 気がつきませんでした
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コメント
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KISSの件は、文化通信にも上がっているようです。(会員じゃないので見られませんが…)
TBSの件は、ラジオと、TVが傘下であれ別会社になったのでコールサインが変ったのではないかと思います。通常ラジオ、TV両方を運営している場合は末尾にTVと付ければ良いですが、別会社になるとそれは出来ないかと。2つの会社で1つのコールサインを使うわけにはいかないですから。
コールサインは、継承される限りは同じコールサインでOKだっと思います。(廃局しない限り)
投稿: 通りがかりの人 | 2011年2月26日 (土) 09時32分
コメントありがとうございました
電波法や放送法の「継承」という概念については 昔はなかったように思いますがどうなっているのでしょうね。(私が1級無線技術士を取得した時代では放送局が倒産というものはなかったことも事実ですが)
開局時には経営基盤とか周波数の割当可能かという重要事項について厳格な判断を必用とし運用されていますが、倒産のような事態では(ある意味時間との戦いということもあるでしょうから)継承を急ぐあまり開局のように厳格に判断されていないような気がします。たとえばKISSの新会社の資本金ではとても開局では認められない規模のように思えます。もっとも継承なのでそれでいいのでしょうが・・
それから、ラジオテレビ兼営局は同じコールサインで別になると違うコールサインということは私も十分理解できているつもりですが、言いたかったことは、開局したときの会社(ラジオ)が利益が出せないこともあり子会社となったことは明らかであるのですが、別法人なのにコールサインは元々のもの。そして、後に出来たテレビが現実に利益を出すところで事実上の本体なのにコールサインを継承せず、新しいコールサインを申請しているところです。これは悪いとか良いとかというものでなく、放送局という企業というものは放送局免許の象徴であるコールサインを中心だった時代から、変化をしているということです
また、放送局のような免許事業に儲からないからラジオを廃局し儲かる部分だけを残すというのがふさわしいかも考えるべきかも知れません。もっとも鉄道事業やバス路線でも儲からない路線は廃止という風潮があり時代錯誤なのかも知れません
投稿: 西川敏弘 | 2011年2月26日 (土) 10時41分
TBSはややこしいですよね。ラジオとTVが分離される前まででさえ、実は東京放送が放送事業者でそのしたでTBSが番組制作を請け負っていたという事実。TBSは本業より不動産関連で儲かっている会社ですし、
確かにラジオが儲からなくなったので切り離したのは本業(TV?不動産?)への影響を少なくするためでしょう。これによって売り飛ばす事も簡単に出来るようになったわけではないでしょうか? 儲かると踏んで分離したTVは予想に反して余り宜しくないみたいですし。 一応、同じコールサインは廃局すれば二度と交付されないわけですから、個人的には家宝なんでしょうけど、会社にしてみれば金と設備があれば別に気にしないのかもしれません。
投稿: 通りがかりの人 | 2011年2月26日 (土) 11時18分
コメントありがとうございました。
私はなにぶんアマチュア無線をしておりますので、コールサインというものを過度に気にしていますが、企業・会社にしてみれば金と設備があれば別に気にしないのかもしれませんね。
ただ、昔のラジオは放送局名より「コールサイン」を前面に出していたように思います
投稿: 西川敏弘 | 2011年2月27日 (日) 01時00分