元役員ら刑事告訴へ Kiss‐FM(神戸新聞)
KISS-FMに新しい動きがあったようです。タイトルだけでは誰を刑事告訴したのかわからないのがこの問題の複雑なところです。(思い当たる名前も多すぎます)
「金融業者から借り受けた600万円を着服したなどとして、前社長の相田勲氏(50)と元執行役員の今野郁男氏(55)の2人を、業務上横領容疑で刑事告訴すると発表した。2人は「着服などは一切していない」と反論している。」
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0003123732.shtml
横山社長は、相田氏の前任の経営陣にも不正経理の疑いが浮上していることについて、「事実関係を調査し、必要に応じて責任を追及する」とした。
以上は神戸新聞WEB(2010/06/23 22:42)ですので朝刊に載るのではと思います
さて、ここで気になるのは「相田氏の前任の経営陣にも不正経理の疑いが浮上している」という部分です。
先般の日経ビジネス誌6月14日号「敗軍の将、兵を語る」平澤 正博 氏 [Kiss-FM KOBE元社長] の記事でも、昨年12月以降だけで平澤氏-城田氏-吉崎氏-相田氏-横山氏という社長交代劇があったことが明らかにされました。
さらに、騒動の原因となったのは平澤元社長時代のことですが、これら平澤氏の主張に対し、日経ビジネス編集部は「そもそも経営者が「役員がやった」と放漫経営の理由を語っても説得力がない」と手厳しい(というか常識的な)対応をされています
くわしくは以下の本ブログ6月15日記事をご覧ください
http://jf3mxu.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/kiss-fm-c3eb.html
いずれにしても、旧経営陣がどのようなことをされてきたかが明らかにされていません。もちろん今の時期は再建最優先だと思いますのでこの問題を後回しにすることはある程度仕方ないと思います。
私は、部下(取締役)がやったことといえ粉飾決算の責任は当時の社長にあると思います(それだからJFNも除名されたはずです)
今回、6月になって金融業者から連絡があってわかったということらしいのですが、民事再生法を申請したのが4月ですから、このようなパターンもあるのでしょうが、横山剛社長も早い時期に民事再生を申請して正解だったのかもしれません。
もし民事再生を申請していなければ、これらは新経営陣の大きな負担となっているからでしょう。法的整理は仕方ないのもよくわかります。
しかし6億円ともいわれた粉飾決算の責任が不明確で、この600万円の不正を金額だけで比較できませんが、両方とも悪いとしか思えません。今回のこの2人の刑事告訴については横山社長との4月以降の経過から見てやむを得ないというか、逆に良くやったなあと思うところはあります。しかし、総務省の放送免許部門には、過去の経営陣が事情聴取されていますので、当然そのときは平澤氏を糾弾したときの見解が当時の経営陣によって報告がされているはずです。それに対しどのような見解をもって対応するかが問題となるでしょう。単純に「そのような事実はなかった」と無視することはできなくなっていると思います。なぜなら、有名経済雑誌である日経BPで元社長の平澤氏の公言内容が多くの疑惑を認める結果となっているからと思っています。
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コメント
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私の家に配達された今朝の神戸新聞の紙面では「前社長ら告訴へ」となっていました。今回のタイトルはWEB版の当初のタイトルとしています。
投稿: 西川敏弘 | 2010年6月24日 (木) 10時24分
所詮、放送メディアの経営者って、
こんな表向きでしかモノ考えとらんのかなあ。。。
なるほど、
”放送ゴロ”とどこかで言われるはずだよなあ。。。
『日経ビジネス』6/14号の平澤氏投稿を読んで、
改めて考え込んでしまいました。
一時期はこの放送局に夢と期待を持って、
新しい音楽、本物の音楽をたくさん教えてもらった身として、
今の私には、落胆が大きすぎます。
Kissのみならず、名古屋のRADIOi閉局問題とも、
この問題は密接に係わりがある事柄かと
個人的には思っております。
(詳細は今この場で言えませんが、
RADIOiが閉局を決めた根深い理由も、
かなりまたややこしいようです。)
投稿: サー伯爵 | 2010年6月24日 (木) 14時20分
日経ビジネスの記事をご覧になり、さらに落胆のご様子 変にお勧めして申し訳なかったように思いました。サー伯爵さんは相当入れ込みがあったようですからね。
私は、年代が違うといえばそれまでですが、兵庫県のFM局ができても、AMのラジオ関西の力量の大きさというべきか音質の差による欠点を感じさせない音楽コンテンツに魅了されていましたから、震災後KISS-FMが神戸新聞グループ離脱(神戸新聞社史の記載では持ち株比率減少による)の頃から、ラジオ関西との異母兄弟的イメージから離れたところに行ってしまいました。
そのため元社長の平澤氏の手法には批判的な感覚をもっています。しかし、反平澤氏的代表格の相田元社長を支持しているわけでもなく、横山剛社長の行動を私は支持しています。それは、比較対象が「ここまでするか」と思うような相手だったことがあったからです。
しかし昨今の情報では、旧経営陣に対する責任追及より、相田氏への責任追及を優先しているように見え、それはそれで仕方ないと思うものの過去の事件についての解明が消極的だといわれているようです。放送局であるなら検証番組ぐらい作れないと今後の営業にも問題が残るように思えます
もっとも音楽しか扱わないFM局に、AM局のような報道性を期待するのが間違っているのかもしれません。もともとFM局は報道部門を持たないところがあり、こうなるとFM放送局はマスコミであるかを考えなければならなくなったと思います
投稿: 西川敏弘 | 2010年6月25日 (金) 01時06分