1961年(昭和36年)オールスターゲームラジオ中継(日本プロ野球)
ウイキペデイアの記事によると昭和36年のオールスターゲームのラジオ中継記録を見ると非常に参考になる記録があります。
この年、第1戦は7月22日の中日球場
ラジオはNHK、日本短波放送、ニッポン放送(東海ラジオ製作)、そしてラジオ関東(昭和33年設立)が中継しています。
第2戦は、7月23日の甲子園球場
ラジオは 3社の中継があったようで、中継陣は
日本短波放送 実況:田島喜男 解説:清原初男
NHKラジオ第2 実況:岡田実 解説:苅田久徳
ラジオ関東(ラジオ関西製作) 実況:奥田博之 解説:青田昇、横沢三郎
ラジオ関東というのは現在のRFラジオ日本(読売系)で、現在ラジオ関西は、RFからのネットを受けているのですが昭和36年の時点でその前兆はあったということなのですね。
なお、実況の奥田博之アナは、ラジオ関西を退社後、読売テレビの2時のワイドショーの司会をやりながら、サンテレビのタイガースナイターの実況をされていましたが、奥田博之アナはCR電話リクエストなどワイド番組カラーが強い方でしたが、ラジオ関西のスポーツアナとしての時代があったのでサンテレビの実況もできたのでしょうね。もっともサンテレビの試合終了まで完全中継という手法は、ラジオ関西のナイターの手法で、サンテレビ設立時には元ラジオ関西の中継陣がサンテレビの放送をしていたわけですので、サンテレビの野球中継が後発局なのに成功しているのはラジオ関西の影響大ということなのでしょうね。
そういえば、日本最初の民間放送でのプロ野球中継もラジオ関西〈当時は神戸放送)でした。
なお、このときのNHKの実況の岡田実さんも、サンテレビの中継ではおなじみでしたよね。偶然といえども怖いものがありますが。
なお、ラジオ関西50年史で、若き日の奥田博之さんがプロ野球中継をしている写真が掲載されていますが、解説者で写っているのはたしか横沢三郎さんだったと思います。
http://findwiki.net/p-916f4731460998297242196c4e356bc865b626.html
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コメント
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補足事項
現在のラジオでは、試合終了まで完全中継というのがつい最近まで定例化しておりましたが、ラジオが全盛期でテレビの普及が低い昭和30年代では、ラジオでも試合開始から修了まで放送ということはなく、一定の時間だけ放送されていました。
しかしネットものの少ないラジオ関西は、通常番組からプロ野球中継への切り替えもやりやすく「小回りのきいた運営」ができたのでしょう。
サンテレビが完全中継できたのも、開局が遅くテレビドラマなどの枠がなく、タイガース戦を中心としたラジオのような編成がやりやすかったからでしょう。なおラジオ関西は、プロ野球中継から撤退し、電話リクエスト路線でしたから、スポーツ中継アナなど放送陣はサンテレビに出向(25名)します。そのことが、ラジオ関西の深夜放送部分ができなかった原因だったといわれていますが・・(メールでの質問にお答えする形です)
投稿: 西川敏弘 | 2010年3月14日 (日) 00時43分