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2010年2月 5日 (金)

関西のAMラジオ局のステレオ放送が無くなる

ABC、MBSの2局がAMステレオ放送の廃止を決めWEBでも公表している

ABC
ABCラジオは、2010年3月15日(月)からモノラル放送になります。
AMステレオラジオ対応機種をお持ちの方も、引き続きモノラルで番組をお楽しみいただけます。
http://abc1008.com/
MBSラジオ(1179kHz)で現在お送りしておりますAMステレオ放送を、2010年3月1日からモノラル放送に変更いたします。
今回、送信機の更新時期を迎えますが、ステレオ放送に必要な付属装置の生産がすでに終了しており、メンテナンスの保証ができなくなりました。今後の安定したラジオ放送をお届けするため、ステレオ対応を終了することにいたしました。
http://www.mbs1179.com/rinfo/

MBS

なおNHKは、第一、第二ともすべてモノラルである。これは全国にあるAM局すべてを公平にステレオ化することがむずかしいためだったといわれている。

ラジオ関西、KBS京都もNHKと同様ステレオ化していない。ということはOBCが大電力局で唯一残ることになる。
意外なのは和歌山放送(5KWであるが)がステレオ対応なこと。しかし和歌山県には県域FMが無く、近畿の広域AM局も電波の届かないところがあるという事情も関連している。
すなわち、広域放送の免許を受けていても放送区域となる県のすみずみまで電波を届ける義務はない。
むしろNHKのほうがそのような場合細かな対応をしているようだ。
私のもつAMステレオ放送対応の受信機は、AIWAのCDラジカセである。アイワもSONYに吸収されてからステレオ対応機を出さなくなったようだ。
いつの日かラジオ関西もステレオされるのではないかと放送機材を見るたびに大半がステレオ化を前提にされているのではないかと希望的観測を持っていた。
しかし、ABCやMBSがステレオ放送をやめるとは。しかし理由が放送機材のメンテナンスで保証がされないというのであれば東京局でも事情は同様ではないだろうか。
まあ、考えてみるとステレオ放送でも音質そのものが改善されるわけではないということだ。このことがAMラジオにとっても決定的な技術とはならなかったようだ

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コメント

MBSはしっかりとした理由を打ち出したのと対照的に、ABCの体質は相変わらずですね。

わざわざAMステレオを購入した私の立場は・・・。

おそらくラジオ大阪や和歌山が追随するのは間違いないと思います。

残念でなりません。

西川さん、民放中波ラジオのステレオ放送化は、結局のところ、
媒体価値向上の特効薬とならなかった、という事に尽きるのではないのでしょうかね。
その最大の要因は、NHKが、中波ラジオのステレオ化をしない方針を貫いたため、
特に中波ステレオ対応カーラジオの生産や販売普及が思うに任せなかったためではないかと思います。
NHKは、ラジオは中波とFMを一放送事業者として双方保有していて、中波のラジオ第1放送は「情報波」だという認識が内部で支配的であるため、
中波のステレオ放送を実施すれば、NHKのラジオ放送のメディアの性格がぼやけてしまうのではないかという懸念がくすぶっていたのに加え、
NHKでは、民放が中波ステレオ放送の開始へ向け動き出していたころ、ラジオ放送の1波削減が内部検討されていた事もあり、
NHKとしては、中波ステレオ放送の実施に及び腰にならざるを得なかった面もあるのではないでしょうか。


コメントありがとうございました
とくながさん AMステレオは最近購入されたのでしょうか?
私の場合は、AIWAのCDラジカセで古いものでしたが、MDラジカセはAIWAでもステレオ対応ではありませんでした。
らぶSunさん「NHKでの、ラジオ放送の1波削減」問題も関係しているのですね。もともとAMは占有周波数帯域も少なく、その従来のAMと互換性を保ちながらステレオ化するということにも難しさがあり、ユーザー側での購入判断基準に魅力性が欠き、さらにNHKが導入しないことでラジオメーカーの商品化にも影響したという悪循環だったのでしょう。
AMラジオ局の都市雑音対策と音質改善で、既存AM局には従来の中波AMに加え、VHFアナログTV修了後の空き周波数に設けられるデジタル地上波にサイマル放送を可能にすれば面白くなるのではと思っているのですが。既存AM局と既存FM局がともに地上デジタルラジオにサイマル放送を出すことができると同じ土俵での勝負になると思うのですが。

「変われない会社は2年で滅ぶ」
これは、主な書店や駅売店で売られている週刊経済雑誌の
「日経ビジネス」の最新号の特集のサブタイトルです。
日本の民間放送は、今年、還暦を迎えます。
地上波のテレビのデジタル化目前に迫る一方で、
ラジオ放送が、かつてない危機的状況にあるなど、重大岐路を迎える中で、
視聴者は、還暦を迎える民放界に、「チェンジ」を求めつつあります。
ところが今、その日本の、特に地上波民放界は、
「変われない病」が蔓延しています。
広告収入の劇的な急減、地上波テレビ総視聴率の低落傾向、度重なるさまざまな不祥事、番組編成やキャスティングの硬直化など、民放のイメージが総体的に悪くなっており、
「堕ちた基幹メディア」「中高年のメディア」などと言われ出し、民放各社が、事あるごとに改革を行なっても、そのほとんどが掛け声倒れに終わり続けています。
この記事に対するコメントでも指摘しているように、
朝日放送とか、TBS、
さらには先日テレビのローカル情報番組での「やらせインタビュー」問題が表面化した名古屋の中部日本放送などに見られるごとく、老舗民放局の中には、
何十年経っても官僚的な体質が抜けず、構造的に社内改革が思うに任せない「末期的変われない病」にむしばまれている局が、まだまだ多いようです。
「変われない民放局は完全デジタル化後に滅ぶ」というのは、まさにそういう事なのでしょうかね。
こう言われないためにも、全国の民間放送局や、
日本民間放送連盟は、本当の意味で好かれる放送メディアになるために、何から何までハッキリした変革を打ち出すべき時が来ているのではないかと思います。


書き込みありがとうございます
テレビ・AMラジオ局というメデイアとFMラジオ局というメデイアは抱える問題はちがうようですが「変われない民放局は完全デジタル化後に滅ぶ」というのは、なるほどと思うところがありますね。
もっともラジオのデジタル化は実現可能かとも思うようになっていますが

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