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2009年11月 6日 (金)

神戸市北区周辺は神仏習合のメッカ??

神戸市北区の農村歌舞伎は神社の境内にあり、それも拝殿前に神様に見てもらうような向きで作られているのが多い。

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平成21年4月 谷上の天満神社・農村歌舞伎舞台

先月の記事にした北区山田町原野の八王子神社(若しくは)原野天津彦根神社。神社の名前も不思議なこともあるが、よく調べてみるとそこには神仏習合・本地垂迹(ほんじすいじゃく)という古い伝統がそのまま伝わっている感がある。

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六条八幡神社の三重の塔

たとえば農村歌舞伎が多く残る北区でも、その北区の前身ともいえる旧山田13ヶ村の総鎮守社である六條八幡神社を見ると美しい三重の塔、舞台もある。

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北区山田町中 六條八幡神社拝殿と塔

そもそも「八王子」というのも、スサノオと天照大神との誓約(うけい)で化生した五男三女神 天津彦根もその八王子のうちの一人
牛頭天王には頗梨采女との間に八人の子がいたということから八王子という解説もある

天津彦根命=天津日子根命(アマツヒコネノミコト)

同様に

スサノオノミコト= 素盞鳴命 = 須佐野男命= 八坂神社= 祇園 = 牛頭天王(ごずてんのう)=てんのうさん=祇園精舎の守護神=薬師如来の垂迹
日本のヤオヨロズの神々は、実は仏が化身として日本の地に現れたという考え

そうしていくと また「同じ名前」問題がここにもあることがわかる

アマテラス=天照大神 = 大日如来 = 十一面観世音菩薩

大歳神社= 年神 = スサノオと神大市比売の子??

八幡神社・八幡宮・若宮神社 =応神天皇= 八幡大菩薩 ・・ 阿弥陀如来というところも
このような神の正体とされる仏のことを本地仏というらしい

そいうえば、姫路網干の魚吹八幡神社の境内には鐘楼があり、春祭りにも除夜の鐘のようなゴーンという音が神社の中からしていたことで驚いたことを思い出す。

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魚吹八幡神社の境内にある鐘楼とこどもだんじり?

春まつりの武神祭にも鬼が踊るというのも仏教的な感じもする。
三木の大宮八幡宮でも鬼追いが隣接する寺院と共同で行われる。
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僧侶から神職へ「鬼(ここでは神の使い)」を引き継ぐ

ここでは鬼は良い鬼。VIP待遇である(三木大宮八幡宮)

明治以前の日本は神仏習合が当然で、神が仏を守り、仏が神を守るということが普通であり、兵庫のこれらの伝統は廃仏毀釈の中でも残ったものだと改めて感じるところが大きいものである。

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