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2009年10月23日 (金)

布団太鼓・播州屋台

神戸でだんじりというと、地車のことをいい、4つの車輪、2つの屋根をもつ一種のダシ(山車)をいう。祭礼につかうヤマであり、広辞苑でも壇尻として、神戸・大阪の地車がイラストで載っている。関東では屋台というとも紹介されている。

ところが、だんじりの生産地というべき淡路島では、だんじりというと「布団だんじり」という、屋根が1つで何重かの布団が重ねられているもので、車輪は基本的にはなく神輿のように担ぐものである。神輿と違うのは神輿は文字通り神様を乗せ巡行するものであるが、「布団壇尻」は、布団太鼓ともいわれるように、太鼓が乗り、これを演奏する人間、運行を指揮する人間が乗るものである。

これが、播州地域となると明石・三木・神戸市西部等の播州地区では布団ダンジリの形状であるが「屋台」と呼ばれるようになる。

神戸電鉄の情報誌「すずらん」75号で、先般紹介した三木の岩壷神社のまつりは「播州型の布団屋台」と表記されている。

また、山陽電鉄の駅置きパンフレット「山陽沿線 秋祭り 祭り屋台」では、垂水区の海神社のものを櫓太鼓と表記している。

明石・魚住の住吉神社は「大太鼓だんじり」、高砂の曽根天満宮のものは「布団屋台」、姫路の「灘のけんかまつり」は「屋台」の表記となっている。

今回は、過去に撮影したいくつかの地域のものを比較してみたい。

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まず、「灘のけんかまつり」として知られる松原八幡神社の写真です。屋台の屋根は神輿のような形状となっており「布団」ではありません。

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神戸市北区の淡河八幡 古く伝統のある布団屋台と思われます

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この写真は加西市北条町住吉神社の「春祭り」です桜の咲くころの布団屋台で布団の色、反り屋根の形状に着目ください。

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上記の写真は三木市の大宮八幡神社のもの、布団は赤色で反り屋根、平屋根が混在していることがわかります

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↑この写真は東大阪の枚岡神社の秋祭りです。「大阪型」といわれる「布団太鼓」です。兵庫のものは幕の刺繍に金糸などが使われ、若干形状も違います。平岡神社も地車・布団太鼓併用地域ですが布団太鼓が圧倒的に多数です

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上記の写真は三田市三輪神社の秋祭りの様子です。

布団太鼓と地車が共存しています。

地車は完全に神戸型のものが数台あります。なぜなら東灘区で使われていた先代地車がこちらに来ているからです

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この写真は曽根天満宮の「布団屋台」です。反った屋根は、金色も多く使われており姫路の「屋台」と近いイメージです。しかし青色や赤色に美しく重ねられているのは布団であることはよくわかると思います

このように、現在では多くの「祭り」がさかんに行われています。

しかし、かって東灘区の地車も「祭り」が衰退し危機に瀕した時代がありました。それは「高度成長期」。自動車が増え、神戸の市電がそうであったように自動車の交通が優先され、交通の邪魔になるという理由がありました。私の拙い経験では、それ以上にだんじりが出しにくい状況にあったのは、「なぜだんじりなんか出すのか」という、経済優先の合理主義、「時代遅れ」という伝統を真っ向から批判、そして何より「仕事優先」の風潮があったことです。これらは、例祭の日を「休日」であるゴールデンウイークに変更したり、地域によっては交通事情を考え、地区にあった地車小屋(倉庫)を神社に集めたりして対策をしたところもありました。これらについては「地域の温度差」というものがありました。特に神戸市地域は、第二次世界大戦の神戸空襲での被害が大きく、家、神社、そして地車までを失った地域も多くまつりの復興には、幸いとして戦災を逃れただんじりをもつ地区から復興し、だんじりは時代遅れの声をも跳ね返す地域コミュニテイの伝統を守る姿勢があったことを忘れてはいけないと思います。

時代の波によって、その存在が危機に瀕するものがあるのは、これら伝統的なものだけではありません。定時制高校も、貧しい時代の高度成長期には多くの生徒が学んでそれなりの成果をあげられましたが、現在では「不要なもの」として統廃合されることが増えています。しかし一方では、貧困率の上昇という問題もあり、今後はどうなるか心配するところです。高校授業料は無償ということになるのでしょうが、義務教育になったわけではなく、現実には働きながら学ぶというスタイルは今後も必要になります。話はかなり脱線しましたが、今後、ここでもこれらの話題も少しまぜたいなと思っています。

最近、いろいろなメールをいただくようになり、説明不足だったことをいくつか述べました。今回はその第1弾です。ご参考までにしてください。

最後にこの話のオチとして、下記の写真をご覧ください。

「播州の秋祭り」は サンテレビの野球シーズンオフ直後の定番メニューでしたよね

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