年末の機械トラブル
やっと年末年始モードから日常に戻りつつある感がするが、この時期私は何かと機器のトラブルに遭遇することが多い。たとえば趣味の無線機やアンテナなどは普段あまり頻繁に使用していないせいか、ひさしぶりに調整すると、メンテナンス不足のため急に部品を取り替えたりしなければならないことが多い。アマチュア局も開局30年を迎え、当時の無線機が現役で使用できるものもあるのは最近のパソコンやデジカメの買い替え頻度から比べると良く修理して使っているなあと思う。真空管や初期のトランジスタ製品は回路がわかるものにとっては自分で製作や修理技術も学べる趣味で、自分で電波を出しているという実感もわく。
それから比べると今回の年末・年始は悲惨である。パソコンやデジカメの調子がおかしいのである。パソコンは何とかなるが、デジカメのような精密機械は手に負えない。「お正月を写そう」の古いTVCMが皮肉にも思い浮かぶが、そのメーカーの商品である。ただし、消耗部品ともいえるものであり私の使用頻度から言っても文句の言える筋合いではない。
ただ、メーカーの対応はすごく良かった。持ち込みで30分修理ができるとあるが、この年末にどうだろうかと疑いながら大阪の本町まで行ったのであるが即座に修理料金の見積もりが出て「修理OK」となると30分で出来たのである。このカメラはネオ一眼レフでそれほど高くはないが、性能的には(一部を除き)満足している。最近購入したサブ機は、比較的高価なニコンD80であるがレンズもあまり良いものをもっておらず、安価であるFINE PIXのネオ一眼の方をメインとして選択し続けている。もともと、写真は綺麗に写ればよいという感覚なのでF2.8の明るいレンズで28mm-300mm相当を一本でできる。それも単3電池で使えるという理由だった。レンズも変えない方が便利という感覚だったからである。結局購入してもすぐ使わず、使い出したのは昨年の5月のだんじり祭りぐらいである。それまでは、画質が良くてもWEBでは小さい容量の画像としてきたので、わざとリサイズの手間のかからない小さな容量(0.3M以下)の撮れるコンパクトデジカメを選んでいたのは今から思うと反省点も多い。これがフォトコンをやりだした(なぜかはまた後日)とたん、A3やワイド4つ切り出力が出来るよう一枚5Mバイトのファインモード(900万画素)で撮りだした。
そして、価値観も少しずつ変わった「きれいな画像」より、うまい「ボケ」の出る画像が求められ、これがフォーカス・ピントが強くハイコントラストの画像も求めるようになった。絞りもF8で十分と思った感覚もくずれてしまった。
しかし、半年に8つの入賞を与えてくれたカメラを死なすのは心苦しい。お金がかかってもいいから修理を・・修理不可能なら同じものをと、まるでペット動物の病気と思うようになった。これは今までの機械に対する感じを変えてしまったことに気がつく。古い時代の無線機器やアンテナは、自分である程度修理していたが、無理とわかると新しいものを手に入れた。
むしろ古いものを捨てるのが美徳と感じるようになっていた。
趣味についてであるが、何か価値観の変化を感じさせられる問題であった。
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遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
確かに、真空管アンプやトランジスタラジオは、自分で機械を“いじくる”楽しさが魅力ですが、既成PCやデジカメは、そういう訳にもいきませんからねぇ。とはいえ、自作PCだと、真空管アンプ並みの“いじくる”楽しさはありますよ。なんせ、自分で使い勝手の良い様にカスタマイズできるし、部品さえ揃えば修理もできますから。
今年も御指導、よろしくお願いします。
投稿: Stray Horse | 2008年1月10日 (木) 18時44分
Stray Horse さん
あけましておめでとうございます。
コメントありがとうございます。
私は、以前はトランジスタの電子工作マニアでしたが、なかなか現在のユニット組み立てを好きにはなれずにいます。
中身をブラックボックスにしているので、その意味ではICラジオも原理理解には程遠く複雑な思いがあります。しかし、あまりこだわらず割り切って楽しむというのも必要かなとも思います
今年もどうぞよろしくお願いします
投稿: 西川 | 2008年1月11日 (金) 02時20分