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2006年10月 5日 (木)

サンテレビコンバータという商品

私が以前持っていたユニークな商品のひとつに「サンテレビコンバータ」という商品がありました。神戸のDXアンテナが作っていたようです。

これは、VHFしかテレビが無い時代に、サンテレビというUHF局が開局したため、今までのテレビを買い換えずにサンテレビを見ようとした商品です。UHFアンテナをたて、36chの電波を受信します。(36ch神戸局の固定です)それを、VHF3chの電波に変換します。そしてテレビでは3chで受信することになります。まあいってみれば受信周波数変換機のようなものです。

サンテレビと「3」は語呂合わせがいいためか、その後チューナ設定ができるようになってもサンテレビは3で受信するということがはやっていました。

なおこの商品にはサンテレビのロゴマークがついていました。現代であれば、モデムやチューナは街で配るという商業作戦もありますが、当時はテレビ屋さんで購入、工事もしてもらうというものでした。

なお蛇足ながら、サンテレビのサンは太陽で、ひまわりのような(UHFアンテナ)が常に太陽の方を向いているという開局当時の画像があります

「太陽はひとつ」「みんなの太陽サンテレビジョン」、開局当初はラジオ関西から25名の社員が出向、創立時資本金3億1000万円で、ラジオ関西は5000万円を出資。同じ放送局として、サンテレビとラジオ関西はこのような関係で発足したのです。しかし、その前段階には、神戸放送時代にテレビ局免許申請を行い、その結果として「関西テレビ」発足にも参画していることから神戸放送(ラジオ関西)は結果として2つの「他の放送局」設立に中心的な役割を果たした局といえると思います。なお、くわしくは「ラジオ関西ファンWEBサイト」にある、「ラジオ関西ファン年表」を参照ください。

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コメント

この記事を見て感じたのですが、
地上デジタルテレビ放送のリモコンチャンネルのワンタッチ選局の技術は、
どうやって開発されたのでしょうか。
地上デジタル放送の計画が検討されていたころ、
リモコンによる選局は、
純粋に物理送信チャンネルによる選局になるのではと、私は思っていました。
たとえば、サンテレビデジタル放送のUHF26チャンネルを選局するのなら、「2」「6」とリモコンを押す事になっていたのではと思いました。
それが、サンテレビなら「3」と一発選局するシステムになったのです。
しかも、初期設定で郵便番号を入力する事により受信地域を認識する技術まで開発されたのですから、本当に恐れ入ります。
こんな技術、いったい誰が思いついたのか・・・・・
そのリモコンチャンネルの決定に際しては、放送局の利害の対立がそれなりにあったようです。
NHKは、総合1、教育2で全国統一したかったというのが本音のようですが、
名古屋の東海テレビや北海道放送などが、
1は絶対に譲らないと主張したために、
結局、名古屋や北海道、福岡などでは、
NHK総合は3に飛ばされました。
むしろ、東海テレビや北海道放送こそ、
リモコンチャンネルを3にして、
チャンネルイメージを思い切って変える好機だったはずだったのですが・・・・

ちわ〜、コンバーターについて興味深いお話、ありがとうです。
>現代であれば、モデムやチューナは街で配るという商業作戦もありますが、当時はテレビ屋さんで購入、工事もしてもらうというものでした。
え〜と、以前サンテレビの谷口アナがホムペのコラムに、開局当時にやっていたオープン戦、南海ー阪神戦が行なわれてた大阪球場で、スタッフがコレを配ってたと書いてはりましたよ。

皆さん貴重なコメントありがとうございました
らぶSUNさん:
サンテレビのデジタル波そのものの送信周波数の技術的なこと、さらに受信側でのリモコン設定のことなど、この問題は古くて新しい問題なのかなあと思いました
Stray Horse さん:
貴重な情報ありがとうございました。開局当初サンテレビコンバータを野球場で配っていたとなると、サンテレビはヤフーBBの街角モデム配布作戦もびっくりのUHFテレビコンバータ(それも36受信専用で、それも3CHの定位置を確保するという恐ろしき作戦をすでに昭和40年代にやっていたことになりますね。
(ただ、UHFアンテナは一緒に球場で配布されていたんだろうかと新たな疑問がわきますが・・)
私はサンテレビの麻耶送信所の選定は、天才的な放送技術者の知恵と思います(大阪方面にビームを向けることができる兵庫県のUHF県域放送)しかし、これは良く考えると、ラジオ関西の岩屋送信所でのD20KW、大阪方向ビームを実現するのとどことなく通じた話です。技術的、経済的な理由もたち、さらに放送エリアの人口も大きく取れ、聴取可能者を増加できるというのはある意味で理想的です。送信所選定については兵庫県のCRとサンはよくもここまで考え抜いたなあと感心しています(もっともサンテレビの放送技術は開局当時はラジオ関西の技術陣であったことは間違いのないことです。ラジオ関西は送信所の無人化などで先進的な取り組みをしますが、これはサンテレビ開局で多くの技術者が出向したためと、ラジオ関西50年誌には書かれていました。もしかすると、生番組深夜放送に遅れたのと関係があるのかもしれません)

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